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【コラム豆知識】物流業界でよく使われる単位 その4:海上コンテナ

今回は、物流業界でよく使われる単位の第4弾をお届けします。

その1では数量に関する単位を、その2では長さ、その3は容積・体積を、それぞれご紹介しました。今回は「海上コンテナ」にまつわる単位について解説します。

物流業界のニュースや港の風景で見かける大きな鉄の箱、「海上コンテナ」。一見どれも同じように見えますが、実は数え方や単位には独自のルールがあります。

コンテナの大きさを表す単位「TEU」

まず、コンテナの統計や船の積載能力を表すときには、「TEU(ティーイーユー)」という単位が使われます。これは Twenty-foot Equivalent Unit の略で、「20フィートコンテナ1個分」を「1」とする換算単位です。

  • 20フィートコンテナ: 1 TEU
  • 40フィートコンテナ: 2 TEU(長さが2倍なので「2」と数えます)

「この船は2万TEU積みだ」と言えば、20フィートコンテナを最大2万個運べる能力がある、という意味になります。

「基」とは?

コンテナを数える際、1基、2基、のように「基(き)」で表わされます。一般的に物を数える時に使う「個」とはどう違うのでしょうか?

1. 「個」:荷物として扱うとき

最も一般的な数え方です。輸送の注文を受けたり、伝票に記載したりする際は「コンテナ10個」のように数えます。「動いているモノ(商品・貨物)」として捉える場合は「個」がしっくりきます。

2. 「基」:設備や構造物として扱うとき

「基」は、簡単には動かせない据え付けられたものや、大型の機械を数えるときに使われます。 物流現場では、「空のコンテナが積み上げられている状態」や、一時的な倉庫・オフィスとして「設置されている状態」のときに「1基、2基」と呼ばれます。また、特殊な冷凍コンテナ(リーファーコンテナ)など「装置」として認識する場合にも使われます。

まとめ

  • 能力や統計を表すときは TEU
  • 輸送する荷物としては
  • 設置された設備としては

(おまけ)実は歴史的大発明なんです。

現代では当たり前の光景ですが、コンテナの規格が世界的に統一されたのは1960年代後半から70年頃のこと。それまでは、大きさも形もバラバラな荷物を、熟練の作業員が「テトリス」のように隙間なく詰め込むという、気の遠くなるような手作業が主流でした。

この「鉄の箱」のサイズが世界共通になったことで、船・トラック・鉄道のどこでもスムーズに積み替えが可能になり、輸送コストと時間は劇的に減少しました。私たちが今、世界中の製品を安く手に取れるのは、この「規格統一という革命」があったからこそなのです。