コラム豆知識
「ロジスティクス」と「サプライチェーン」は、どちらも「モノの流れ」を管理する言葉ですが、その範囲に大きな違いがあります。
ロジスティクス(Logistics):物流の効率化・最適化
ロジスティクスとは、お客様の手に商品が届くまでの「具体的な流れ」をいかに効率良く、最適に行うかを追求する活動です。
- 役割: 商品の保管(倉庫)、輸送(トラックや船)、梱包、在庫管理など、自社や関連会社内の具体的な作業を計画・実行し、コスト削減とスピード向上を目指します。
- イメージ: 一つの会社や、その会社が関わる「点」から「点」への動きを深く掘り下げるイメージです。
サプライチェーン(Supply Chain):全体最適を目指す鎖
サプライチェーンとは、商品が生まれる原料調達から、製造、卸売、小売を経て、最終的にお客様に届くまでの全ての企業・プロセスを一つのつながり(鎖:チェーン)として捉える考え方です。
- 役割: 鎖に関わる全ての企業間で情報を共有し、協力し合うことで、無駄をなくし、顧客満足度を最大化することを目指します。
- イメージ: 地球上の「モノの流れ全体」を俯瞰し、全体のバランスを整えるイメージです。
ロジスティクスは、サプライチェーンという大きな鎖の「重要な一部」として機能しています。サプライチェーン全体の目標達成のために、ロジスティクスが現場レベルでの効率化を担う、という関係です。
最近は、単にモノを早く届けるだけでなく、AIやIoTを活用してサプライチェーン全体の「情報共有」をリアルタイムで行い、環境負荷の低減(サステナビリティ)や災害時の柔軟性を高める取り組みが加速しています。これは、「サプライチェーン・マネジメント(SCM)」と呼ばれ、企業競争力の重要な鍵となっています。
両者を理解することで、普段何気なく手にしている商品が、いかにして私たちの元に届いているのか、その裏側がクリアに見えてくるはずです。