コラム豆知識
BTS型倉庫とは、「Build To Suit(ビルド・トゥ・スーツ)」の略です。特定の企業の事業内容や物流要件に合わせて設計・建設される物流施設を指します。
近年BTS型倉庫への注目が高まっており、その背景にはEC市場の拡大やサプライチェーンの複雑化によって、企業がより高度で専門的な物流機能を求められるようになったことが一因となっています。各企業の戦略に合わせた最適な物流拠点を実現させるための倉庫として注目されています。
メリット
BTS型倉庫のメリットは、企業の細かな要望に応じた機能や設備を備えられる点です。医薬品や食品の温度・湿度管理や専用エレベーターの設置など、特有の条件に対応することで業務効率や生産性を大幅に向上させることも可能になります。
さらに建設時に立地を選定できる場合もあり、物流効率や事業戦略に合致したエリアを確保できます。将来的な事業拡大にも柔軟に対応できる専用拠点を構築できる点も大きな魅力といえます。
デメリット
一方で従来型の倉庫と比べて維持費が高くなる傾向があります。また、長期契約を求められるケースもあります。ゼロから建設を行うために多額の初期投資が必要となる点にも注意が必要です。
先週に引き続き倉庫の種類についてご紹介しました。先週はBOX型倉庫についてご紹介しています。ぜひそちらもご覧ください!