コラム豆知識

【コラム豆知識】保管料計算は「三期制」だけじゃない!「二期制」についても解説!

前々回、物流の保管料計算における「三期制」をご紹介しました。

三期があるなら二期もあるのでは?と思いますよね。

ご想像の通り、「二期制」も保管料の計算ルールとして存在します。

では、三期制とはどう違うのか、簡単に解説していきます。

二期制の区切り方

一般的な二期制の区切り方は以下の通りです。

前期:1日~15日

後期:16日~月末

それぞれの期間の最終日(15日、月末)に倉庫に保管されている商品の量(在庫量)を確認し、その時点の在庫量に基づいて各期の保管料を計算します。基本的には締日が変わるだけで、三期制の考え方と同じです。

二期制を選ぶポイント

基本的な考え方は三期制と同じであるため、メリット・デメリットは以前のコラムを参照いただければと思います。では、どういうケースで二期制の方が好ましいとされるのでしょうか?

◆一期制よりも実態を捉えつつ、管理負担を抑える:

・一期制の「月末在庫のみ」では見逃されがちな、月中前半の在庫状況を把握できます。

・月内の在庫変動があまり多くない場合は、三期制のように3回の締め日を設けて計算するよりも、2回に絞ることで事務処理の負担を適切に抑えつつ、一期制よりは高い精度で保管料を算出することが可能です。

要するに、三期制ほどの高精度な算出は不要だが、一期制では実態と乖離してしまう、という「ちょうど良いバランス」を求める場合に二期制が適しています。特に、月内の在庫変動が少ないパターンや、細かすぎる計算の手間を避けたい場合に、二期制は非常に有効な選択肢となります。

最適な保管料計算方法の選択は、適正で公平な取引かつ物流コスト削減に直結する重要な経営判断です。倉庫を利用する側、運営する側、双方にとって適切で公平な取引となるよう私たちも尽力いたします。