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物流倉庫不動産 豆知識

m²を坪へ、坪をm²に変換するには?

坪数やm²を算出するのに3.3で掛けたり割ったりする方を多く見かけます。
常識として使われているこの3.3は実は正確ではないのです。
3.3という数値ではなく、0.3025を基準として考えることが不動産業界の常識です。

(例)
100m²を坪にするには
・0.3025で計算 100m²×0.3025=30.25坪
・3.3で計算 100m²÷3.3=30.30坪
100坪をm²にするには
・0.3025で計算 100坪÷0.3025=330.57m²
・3.3で計算 100坪×3.3=330.00m²

上記の様に、面積は基本的に小数点以下第2位までを表示し、第3位は切り捨てにします。

庇の長さは、○m必要!?

賃貸倉庫の商談の際、頻繁に庇の長さを聞かれます。
商品をトラックからおろす際に雨に濡れないためには、トラックの荷台より庇が長くないといけません。
トラックもいろいろあるのですが、基準となる荷台の長さは下記となります。

2t 3,150mm 4t 6,200mm 10t 9,600mm 20Fコンテナ 約6000mm 40Fコンテナ 約12,000mm

高床式倉庫(高床バース)の高さは○cm

弥生時代のお米を保管した倉庫ではありません。(似てますけど…)
お問い合せを頂いた際に、”高床式の倉庫”が条件にあがることが多々あります。

物流の変遷と共に敷地面と比べて倉庫の床面が高い(プラットホーム)倉庫の需要が増えてきました。
付帯価値の高い商品・衛生面を重視する商品を扱う場合に適しています。
高床式の特徴としては埃が入りにくい、湿気を受けにくいというメリットがあります。

高床式倉庫を賃貸する際は、高床の高さが倉庫によって、80cm、90cm(トラック向け)、110cm (コンテナ向け)等があるので、注意が必要です。

倉庫内の温度は夏場何度まで上がる?

倉庫内に置く商品によっては気になる問題です。
倉庫内温度は季節、天候の他に倉庫の構造、形状によって大きく変わります。
特に倉庫の構造は温度に関わる大きな要因の一つです。
鉄骨造スレート葺の平屋物件は、夏の猛暑日などは庫内温度が40度を超えることもあります。
一方、鉄筋コンクリート造の多階建倉庫などは、夏の猛暑日でも1Fフロアは外気温-5度になることもあります。保管する商品の特性を考えた倉庫選びをしてください。

新耐震基準?

倉庫を探す時に限らず、建物全般的に耐震基準の問題を良く耳にします。
耐震基準に関して、はっきりと認識している方は少ないのではないでしょうか。

耐震基準は、建物が地震の震動に耐え得る能力を定めるもので、関東大震災の次の年の1924年(大正13年)に、世界に先駆けて日本で施行されました。
1981年(昭和56年)に耐震基準が大きく改正され、それ以降の物を新耐震基準と一般的に言っています。

物流業界における単位”才”って何?

才(さい)は、尺貫法の体積(容積)の単位です。(1才=約0.028m³、重量にして8kgを指す)
昔は船の積み荷や石材を量る場合に、一辺1尺の立方体の体積(1立方尺)を指すものとして使用しておりました。

現在では、陸上物流において、荷物のサイズから換算される容積重量として使用されることがあります。
また陸上物流の運送料金は、実際の重量と容積重量を比較して、どちらか大きい方を請求可能な重量(chargeable weight) として適用しております。
換算は、1才=8kgとし、1m³=35才=280kgを基準として考えられています。

”ていおん”倉庫って○度ぐらいの倉庫?

物流業界では”ていおん”と呼ばれる倉庫は”定温”と書きます。(低温ではありません)
一般的に10℃~20℃(15℃設定が多い)に設定され、夏場に一定の温度で商品を保管・管理することから定温倉庫と呼ばれております。
もう少し低い10度以下(0℃~5℃が多い)の温度設定の倉庫は冷蔵倉庫と呼ばれ、生鮮食品を保管するのに適しております。

他にも、冷凍倉庫、加温倉庫と呼ばれる倉庫もあります。
通常、4温度帯と呼ばれる倉庫は、通常倉庫、定温倉庫、冷蔵倉庫、冷凍倉庫の4つとなります。

”パレット”の大きさ?

パレットと一口で言っても、色々なサイズ、種類があります。
木製パレット、樹脂パレット、最近ではコンテナ積込の際に使うシートパレットもあります。
用途により様々なパレットを使用しますが、大きさもまちまちです。
国によっても主に使用するパレットサイズが違います。
日本では、1100×1100、アメリカは、40in×42in(1016x1067)、ヨーロッパは、1200×800が標準的なサイズとなっています。

乙仲って何?

旧海運組合法に規定された乙種海運仲立業(賃料率による個品運送に関する海運仲立業)の略称になります。
同法は1947年に廃止されておりますが、現在でも慣習的に海貨業者(海運貨物取扱業者)を乙仲と呼んでいます。
ちなみに今では殆ど耳にすることもなくなりましたが、”甲仲”と呼ばれる甲種海運仲立業もありました。
海貨業(海運貨物取扱業)は現行、港湾運送事業法により免許事業となっています。

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